未経験から現場で活躍できる技術者へ、15年の経験が教える実践的スキル。
基礎理解

【建設現場入門④】施工管理に求められる「判断力」- 経験を効率的に積む方法

akihiro.1.10.hr@gmail.com

施工管理の仕事って具体的に何をするの?5大管理は知っているけど、毎日何をしているかイメージできない…

そんな疑問にお答えします。

実は、施工管理の本質は「判断」なんです。
その理由と判断力を効率的に身につける方法を解説していきます。

施工管理の仕事とは?

よく聞く「5大管理」

施工管理というとどんな仕事をイメージしますか?

5大管理(QCDSE)

  • 品質管理(Quality)
  • 原価管理(Cost)
  • 工程管理(Delivery)
  • 安全管理(Safety)
  • 環境管理(Environment)

もちろん5大管理も正解です。

「では具体的にこの5大管理をするためにあなたは毎日何をしますか?」

と言われると、イメージ難しいですよね…

建設現場で求められる本質

結論:「判断」がすべて

建設現場で働く施工管理に求められていることは「判断」です。

重要なポイント

  • この「判断」ができるようになるために何年も経験を積む
  • この「判断」ができると5大管理はもちろん、現場の組織管理もできるようになる

なぜ判断が重要なのか?

施工管理の仕事 = 「目の前の人に対して、判断を会話を通して提供すること」

これがとても頻繁にあるからです。

具体的な「判断」の例

品質管理での判断

シーン「職人さんが鉄筋を組んでいます」

あなたがすることは?

鉄筋の材料、配置、形状など施工は問題ないか「判断」
 ↓
だめなら、何がだめで誰がいつまでに    どうやって直すのかを「判断」
 ↓
的確な「判断」を「会話」で伝える

的確な「判断」を「会話」で伝えることができたならば、職人さんはあなたに「感謝」して「ありがとう」と言うでしょう。

これが施工管理の判断(仕事)です。

他の管理での判断例

原価管理「この材料の追加は予算内で可能か?」
・材料使用量の適切性の判断
・工期短縮の費用対効果判断
・変更工事の妥当性の判断

工程管理「雨で2日遅れた。どこで調整するか。」
・天候遅れの対応判断
・職人配置の調整判断
・工程調整の優先順位判断

安全管理「この作業は安全に実施できるか?」
・作業環境の危険性を判断
・安全対策の妥当性を判断
・作業停止の必要性を判断

環境管理「この時間の騒音作業は問題ないか?」
・騒音、振動の影響を判断
・廃棄物処理方法の判断
・近隣住民への配慮と対策を判断

「管理 = 判断」の本質

すべての管理は「判断」です。

もはや「管理=判断」といってもいいと思います。

なぜ判断が重要なのか?

建設現場では無数の選択肢があります。

  • AとBどちらの方法を選ぶか?
  • この品質で合格か不合格か?
  • このタイミングで工程を変更するか?
  • この安全対策で十分か?

そして判断には責任が伴います。

  • 数億円の工事への影響
  • 職人さんの作業効率
  • 安全性の確保
  • 品質の保証

判断力を得るための条件

経験でしか身につかない

しかしこの「判断力」は簡単には得ることができません。
成功や失敗を通して、様々な「経験」を積まないと得ることができないのです。

経験から判断力を得るメカニズム

パターン1「成功体験」

  • Aという状況でBの判断をした → 良い結果が出た
  • 同様の状況で同じ判断をする根拠ができる

パターン2「失敗体験」

  • Cという状況でDの判断をした → 悪い結果が出た
  • 同様の状況で違う判断をする根拠ができる

パターン3「観察学習」

  • 先輩のEという判断を見る → 結果を観察する
  • 自分の判断基準に蓄積する

経験値を効率的に積むために

だから自分で考え、目の前の仕事の意味や目的を自分なりに明確にして、主体的に思考・行動する必要があります。

主体的思考と行動のポイント

1. 常に「なぜ?」を考える

  • なぜこの作業をするのか?
  • なぜこの順番なのか?
  • なぜこの材料を使うのか?

2. 結果を予測する

  • この判断をしたらどうなるか?
  • 他の選択肢があるか?
  • リスクは何か?

3. 結果を振り返る

  • 予測は当たったか?
  • 何が学べたか?
  • 次回はどう判断するか?

「主体的な思考と行動」のみが「経験値」を積み上げることができる方法です。

段階的な判断力の成長

1年目「基本的な判断」

判断例

  • この材料は図面通りか?
  • この作業は安全か?
  • 報告すべき事象か?

学習内容

  • 基本的な基準の理解
  • 報告・連絡・相談の判断
  • 安全第一の考え方

2-3年目「複合的な判断」

判断例

  • 品質と工程のバランス
  • コストと品質の関係
  • チーム内の調整方法

学習内容

  • 複数要素の同時考慮
  • 関係者への影響予測
  • 代替案の検討

3年以降「戦略的な判断」

判断例

  • 全体最適の観点
  • 長期的な影響考慮
  • 組織マネジメント

学習内容

  • 経営的視点
  • リーダーシップ
  • 組織運営

判断力向上のための実践方法

毎日の振り返り

今日の判断を記録する。

  • どんな判断をしたか?
  • なぜその判断をしたか?
  • 結果はどうだったか?
  • 改善点は何か?

AIあっきーとの対話

判断プロセスを言語化する。

  • 判断の根拠を説明する
  • 他の選択肢を検討する
  • 判断基準を明確化する

先輩の判断を観察

学習機会を最大化する。

  • 先輩がなぜその判断をしたか質問する
  • 判断の背景を理解する
  • 自分なりの判断基準を構築する

実践ワーク「判断力チェック」

ケーススタディ

雨天により鉄筋工事が2日遅れています。
来週月曜日からコンクリート工事が予定されており、型枠業者も手配済みです。

あなたならどう判断しますか?

以下の要素を考慮してください。

  • 工程への影響
  • コスト面の影響
  • 作業員の安全
  • 品質への影響

AIあっきーと一緒に考えてみましょう!

基本姿勢として「AIあっきー」に聞くのではなく、自分の考えを伝えて意見をもらうイメージです。

以下はAIあっきーと考えるうえでのヒントです。

  • 最初に理想の状態を考え、この判断の目的を明確にする
  • 関係者の洗い出しをする
  • QCDSE視点での影響を考える
  • パターンを2-3パターン考える
  • 調整できないことと、調整できることを整理する
  • 判断する

判断力向上のコツ

小さな判断から始める

日常の小さな判断を意識する。

  • 昼食のメニュー選択
  • 通勤ルートの選択
  • 作業の優先順位

なぜその判断をしたのか言語化する習慣をつける。(ここポイント!)

判断のフレームワーク活用

5W1H+Moneyで判断を整理する。

  • What:何を判断するか
  • Why:なぜ判断が必要か
  • Who:誰に影響するか
  • When:いつまでに判断するか
  • Where:どこで実行するか
  • How:どのように実行するか
  • Money:いくら掛かるのか

まとめ

施工管理として現場で活躍するために「判断力」を積極的に鍛えてください。

重要なポイントの再確認

  • 判断力は経験の積み重ねでしか得られない
  • 主体的に考え、積極的に行動する
  • 結果を振り返り、継続的に学ぶ
  • 小さな判断から始めて段階的に成長

以下は期待される成果です。

  • 3年くらい経ったら、自分の力で「判断」することができると思います
  • それがたとえ小さな「判断」だとしても
  • きっと誰かから「感謝」されると思います

応援しています^^

理解度チェック

以下の質問に答えられますか?

  • なぜ「管理=判断」なのか説明できる?
  • 判断力を得る3つのパターンを覚えている?
  • 主体的思考の3つのポイントは?
  • 段階的な判断力成長の流れを理解している?

AIあっきーと対話してみよう!
この研修で学んだことや気付きなどをAIあっきーに伝えましょう。

そして、今日あなたがした小さな判断について、なぜその判断をしたのか説明してみてください。

次のステップ

判断力の重要性を理解したら、次は判断を効果的に伝える「図面と工程」の活用方法を学びましょう。

ABOUT ME
あっきー
あっきー
建築施工管理15年
建設現場15年の経験を持つ施工管理技術者「あっきー」。RC造建築を中心に数々のプロジェクトを担当後、現在は建設技術者育成の責任者。「図面・工程・会話」を軸に、未経験者が現場で活躍できる実践的な教育を提供しています。
記事URLをコピーしました