【建設現場入門④】施工管理に求められる「判断力」- 経験を効率的に積む方法
施工管理の仕事って具体的に何をするの?5大管理は知っているけど、毎日何をしているかイメージできない…
そんな疑問にお答えします。
実は、施工管理の本質は「判断」なんです。
その理由と判断力を効率的に身につける方法を解説していきます。
施工管理の仕事とは?
よく聞く「5大管理」
施工管理というとどんな仕事をイメージしますか?
5大管理(QCDSE)
- 品質管理(Quality)
- 原価管理(Cost)
- 工程管理(Delivery)
- 安全管理(Safety)
- 環境管理(Environment)
もちろん5大管理も正解です。
「では具体的にこの5大管理をするためにあなたは毎日何をしますか?」
と言われると、イメージ難しいですよね…
建設現場で求められる本質
結論:「判断」がすべて
建設現場で働く施工管理に求められていることは「判断」です。
重要なポイント
- この「判断」ができるようになるために何年も経験を積む
- この「判断」ができると5大管理はもちろん、現場の組織管理もできるようになる
なぜ判断が重要なのか?
施工管理の仕事 = 「目の前の人に対して、判断を会話を通して提供すること」
これがとても頻繁にあるからです。
具体的な「判断」の例
品質管理での判断
シーン「職人さんが鉄筋を組んでいます」
あなたがすることは?
鉄筋の材料、配置、形状など施工は問題ないか「判断」
↓
だめなら、何がだめで誰がいつまでに どうやって直すのかを「判断」
↓
的確な「判断」を「会話」で伝える
的確な「判断」を「会話」で伝えることができたならば、職人さんはあなたに「感謝」して「ありがとう」と言うでしょう。
これが施工管理の判断(仕事)です。
他の管理での判断例
原価管理「この材料の追加は予算内で可能か?」
・材料使用量の適切性の判断
・工期短縮の費用対効果判断
・変更工事の妥当性の判断
工程管理「雨で2日遅れた。どこで調整するか。」
・天候遅れの対応判断
・職人配置の調整判断
・工程調整の優先順位判断
安全管理「この作業は安全に実施できるか?」
・作業環境の危険性を判断
・安全対策の妥当性を判断
・作業停止の必要性を判断
環境管理「この時間の騒音作業は問題ないか?」
・騒音、振動の影響を判断
・廃棄物処理方法の判断
・近隣住民への配慮と対策を判断
「管理 = 判断」の本質
すべての管理は「判断」です。
もはや「管理=判断」といってもいいと思います。
なぜ判断が重要なのか?
建設現場では無数の選択肢があります。
- AとBどちらの方法を選ぶか?
- この品質で合格か不合格か?
- このタイミングで工程を変更するか?
- この安全対策で十分か?
そして判断には責任が伴います。
- 数億円の工事への影響
- 職人さんの作業効率
- 安全性の確保
- 品質の保証
判断力を得るための条件
経験でしか身につかない
しかしこの「判断力」は簡単には得ることができません。
成功や失敗を通して、様々な「経験」を積まないと得ることができないのです。
経験から判断力を得るメカニズム
パターン1「成功体験」
- Aという状況でBの判断をした → 良い結果が出た
- 同様の状況で同じ判断をする根拠ができる
パターン2「失敗体験」
- Cという状況でDの判断をした → 悪い結果が出た
- 同様の状況で違う判断をする根拠ができる
パターン3「観察学習」
- 先輩のEという判断を見る → 結果を観察する
- 自分の判断基準に蓄積する
経験値を効率的に積むために
だから自分で考え、目の前の仕事の意味や目的を自分なりに明確にして、主体的に思考・行動する必要があります。
主体的思考と行動のポイント
1. 常に「なぜ?」を考える
- なぜこの作業をするのか?
- なぜこの順番なのか?
- なぜこの材料を使うのか?
2. 結果を予測する
- この判断をしたらどうなるか?
- 他の選択肢があるか?
- リスクは何か?
3. 結果を振り返る
- 予測は当たったか?
- 何が学べたか?
- 次回はどう判断するか?
「主体的な思考と行動」のみが「経験値」を積み上げることができる方法です。
段階的な判断力の成長
1年目「基本的な判断」
判断例
- この材料は図面通りか?
- この作業は安全か?
- 報告すべき事象か?
学習内容
- 基本的な基準の理解
- 報告・連絡・相談の判断
- 安全第一の考え方
2-3年目「複合的な判断」
判断例
- 品質と工程のバランス
- コストと品質の関係
- チーム内の調整方法
学習内容
- 複数要素の同時考慮
- 関係者への影響予測
- 代替案の検討
3年以降「戦略的な判断」
判断例
- 全体最適の観点
- 長期的な影響考慮
- 組織マネジメント
学習内容
- 経営的視点
- リーダーシップ
- 組織運営
判断力向上のための実践方法
毎日の振り返り
今日の判断を記録する。
- どんな判断をしたか?
- なぜその判断をしたか?
- 結果はどうだったか?
- 改善点は何か?
AIあっきーとの対話
判断プロセスを言語化する。
- 判断の根拠を説明する
- 他の選択肢を検討する
- 判断基準を明確化する
先輩の判断を観察
学習機会を最大化する。
- 先輩がなぜその判断をしたか質問する
- 判断の背景を理解する
- 自分なりの判断基準を構築する
実践ワーク「判断力チェック」
ケーススタディ
雨天により鉄筋工事が2日遅れています。
来週月曜日からコンクリート工事が予定されており、型枠業者も手配済みです。
あなたならどう判断しますか?
以下の要素を考慮してください。
- 工程への影響
- コスト面の影響
- 作業員の安全
- 品質への影響
AIあっきーと一緒に考えてみましょう!
基本姿勢として「AIあっきー」に聞くのではなく、自分の考えを伝えて意見をもらうイメージです。
以下はAIあっきーと考えるうえでのヒントです。
- 最初に理想の状態を考え、この判断の目的を明確にする
- 関係者の洗い出しをする
- QCDSE視点での影響を考える
- パターンを2-3パターン考える
- 調整できないことと、調整できることを整理する
- 判断する
判断力向上のコツ
小さな判断から始める
日常の小さな判断を意識する。
- 昼食のメニュー選択
- 通勤ルートの選択
- 作業の優先順位
なぜその判断をしたのか言語化する習慣をつける。(ここポイント!)
判断のフレームワーク活用
5W1H+Moneyで判断を整理する。
- What:何を判断するか
- Why:なぜ判断が必要か
- Who:誰に影響するか
- When:いつまでに判断するか
- Where:どこで実行するか
- How:どのように実行するか
- Money:いくら掛かるのか
まとめ
施工管理として現場で活躍するために「判断力」を積極的に鍛えてください。
重要なポイントの再確認
- 判断力は経験の積み重ねでしか得られない
- 主体的に考え、積極的に行動する
- 結果を振り返り、継続的に学ぶ
- 小さな判断から始めて段階的に成長
以下は期待される成果です。
- 3年くらい経ったら、自分の力で「判断」することができると思います
- それがたとえ小さな「判断」だとしても
- きっと誰かから「感謝」されると思います
応援しています^^
理解度チェック
以下の質問に答えられますか?
- なぜ「管理=判断」なのか説明できる?
- 判断力を得る3つのパターンを覚えている?
- 主体的思考の3つのポイントは?
- 段階的な判断力成長の流れを理解している?
AIあっきーと対話してみよう!
この研修で学んだことや気付きなどをAIあっきーに伝えましょう。
そして、今日あなたがした小さな判断について、なぜその判断をしたのか説明してみてください。
次のステップ
判断力の重要性を理解したら、次は判断を効果的に伝える「図面と工程」の活用方法を学びましょう。

